歯科矯正は、一般に悪い歯並びをきれいにする治療を言いますが、美容的(審美的)な改善だけでなく、食べたり(摂食)、話したり(構音)する機能を改善して、歯の寿命を延ばすとともに、健康を維持する目的で行われます。
矯正歯科の治療には、以下の大きな3つの治療効果があります
- 口元や正面の審美性の向上
- プロファイル(横顔)の改善
- かみ合わせの改善
成長期のお子さまには、顎、顔の適切な成長発育を促す効果もあります。矯正治療とは、数多くの治療効果を持ち合わせた歯科治療の一分野です。
矯正治療では、きれいな歯ならびにするために、歯を削って「差し歯」にすることは、基本的にはありません。矯正装置を通じて、歯や顎骨に力をかけてゆっくりと動かして、歯ならびと噛み合わせを治していきます。
歯が不揃いだったり、上下の 顎の歯並びがお互いに噛み合わない状態を、専門的には「不正咬合」といいます。
この不正咬合をそのままにしておくと、
- 食べ物がよく噛めない
- ことばが不明瞭になる
- むし歯になりやすい
- 歯周病になりやすい
- 口臭の原因になる
- 顎の関節に負担がかかる
- 歯が折れたり、けがをしやすい
などの問題がでてきます。